言われた通りにリフォームやったのに決まらないじゃないですか
原状回復リフォームをして賃貸募集を数か月しても一向に決まる気配がない空室に頭を悩ませている、という大家さんは決して少なくありません。賃貸募集を賃貸管理含め1社の不動産業者に全て委託しているとよくあることです。
大家さんは賃貸管理を委託している不動産業者だけが頼りなので、不動産業者に空室を埋めるために相談します。
大家さん
「なかなか空室が決まらないのだけど、どうしたらいいのでしょうか?」
不動産業者
「畳の部屋である和室は人気がないので、洋室にしましょう。また3点ユニットバスは需要がないので、バストイレ別の工事をして再度募集をしましょう。リフォーム費用がかかり、ますが、家賃を上げて募集するので大丈夫です。」
大家さん
「そのリフォームをすれば本当に決まるでしょうか?」
不動産業者
「大丈夫です。必ず決まります。リフォーム手配してよろしいでしょうか」
大家さん
「わかりました。そこまで言うならお願いします。そして必ず決めてください。」
不動産業者
「ありがとうございます。ではリフォーム手配を致します。」
これは実際にあった話です。1Kのアパートの内装を全て解体して、水回りの設備も全て新規交換工事をやると150~200万円かかります。不動産業者のマージンが入っていて決して安い金額ではありません。
東京23区内で6万円のアパートを7万円の家賃で募集することになったのですが、リフォームが完了して3ヶ月経過しても決まらず、結局6.5万円で決まりました。築30年のアパートで1室に150万円もかけて、上がった家賃は5,000円だけ、リフォーム機関と決まるまでの期間で6ヶ月経過していました。
150万円もかけて家賃は5,000円上がりましたが、特にリフォームせずに5,000円下げた方が早く決まったかもしれません。賃貸管理を委託していた不動産業者はリフォームのマージンでかなり利益を上げています。
不動産業者はリフォームを手配している大家さんには、過剰なリフォームをすることはよくあります。家賃を下げての募集は、すぐに提案することはありません。まずはリフォームをすることを勧め、家賃の無料期間であるフリーレント、そして最後に家賃の値下げの話になります。
賃貸の不動産業者は家賃金額で仲介手数料や広告料が変わってきますので、家賃を下げる話はすぐにしません。ただ、お客さんに紹介して決まりそうな時には敷金や礼金の値下げ、さらに家賃の値下げ交渉をしてくることはあります。
この時に了承できる範囲であれば、敷金や礼金、家賃の値下げは承諾しましょう。不動産業者の言いなりになることはよくないと思われがちですが、目の前に賃貸入居を決めてくれるお客さんがいるのであれば、話は変わります。その場でできる限りに事をする、またはする予定だと伝えると決まることがあります。
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